6大陸のサッカー選手権優勝クラブが、世界一クラブの称号を競う「FIFAクラブワールドカップ」が日本で行われている。
開催国のリーグ王者としてサンフレッチェ広島が出場しているが、初戦はオセアニア王者・オークランド(ニュージーランド)を2-0、準々決勝ではアフリカ王者・マゼンベ(コンゴ)を3-0で破った。ホームであることや気候の慣れといったアドバンテージはあるにせよ、ふたつの大陸優勝クラブに快勝したことは称賛したい。
次戦、16日の準決勝は南米選手権を制したリバープレート(アルゼンチン)と対戦する。ヨーロッパ王者と南米王者が世界一を争う、かつてのインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)を制したこともある(1986年)強豪で世界的な名門クラブだが、広島も位負けせずに戦って日本のクラブの実力の高さを世界に示してもらいたいものだ。
また、14日早朝にはヨーロッパ王者のバルセロナ(スペイン)が来日した。ご存じの通り、メッシ、ネイマール、スアレス、イニエスタといったキラ星のような選手が顔を揃える世界的ビッグクラブ。こちらは17日にアジア王者の広州恒大(中国)と対戦する。順当なら決勝(20日)はバルセロナとリバープレートの対戦となり、これはこれで面白いが、もし広島がリバープレートを破れば、バルセロナとの対戦が実現する。こんなことが起きたら歴史的快挙だが、過去にはアフリカのマゼンベやラジャ・カサブランカ(モロッコ)が決勝に進出したことがあり、不可能とはいえない。広島にはぜひそれを実現させてもらいたいものだ。
欧州のクラブランキング上位が
実質的な世界ランキング上位に
ところで、日本代表がW杯に出場するようになってから、FIFAが発表する世界ランキングが注目されるようになった。日本は現在53位。日本代表が国際試合をする時は、対戦国の順位と比較したうえで観戦するのが習慣になった。
これとは別にクラブを対象にしたランキングも発表されている。ただし、これは世界を統轄するFIFAではなく、各大陸の連盟が採点しランキング化したもの。正確には大陸別クラブランキングだ。
各大陸の中でも最もレベルが高いのがヨーロッパだから、欧州サッカー連盟(UEFA)が発表したランキング上位クラブが、実質的な世界ランクといっていいだろう。そのトップ10を見てみよう。