これを言うと「お茶くらいで目くじら立てなくたって、いいでしょ」と言う人が必ず出てくるのですが、「お茶くらい、って言うなら、自分で淹れましょうよ」と私は言いたい(笑)。

 また、私の知人の女性ビジネスパーソンの話ですが、彼女は「男のプライドという地雷」を踏まないように細心の注意を払わないと社内では生きていけない、とよく言っています。

 彼女があるトレーニングのセッションで、たまたま女性だけのグループになり発表した際に、「女性だけで考えたので的外れなことを言うかもしれませんが…」なとど随所に前置きしながら話して、外部トレーナーから「御社では女性は男性よりも劣っているのですか?」と突っ込まれてハッとしたそうです。そういう行動は彼女だけでなく、その会社でも女性社員の口癖のようになっているそうです。それはすなわち、その会社では「男性は女性よりも上」という意識が色濃くあることを示唆しています。

 彼女の感じ方ですが、その会社では同じことを同じように言っても、女性が言うと流されて聞いてくれない気がする、あるいはしっかり主張すると妙に女性だけに風当たりがきついそうです。それが本当に「女のくせに」という深層心理が男性社員の中に濃くあるのか、あるいは女性サイドの思い込みなのか、その真偽よりも心配すべき問題は、女性社員の多くがそう感じて(もはや疑問にも思わなくなって)実際に意見を言う確率が低くなっているということではないでしょうか?

「性差の呪い」によって女性社員が持っている意見やアイデアが神経伝達されにくいならば、組織としてそのような状況を長年放置しているのは非常にもったいないことです。

 ここで起こっている「性差の呪い」の根深いところは、男性社員も決して悪気があるわけではなく、女性社員も慣れてしまっていて、自分たちが軽んじられているとはほとんど感じていない点です。