ブルゾン人気の要因は
〇〇の自分を出したこと?

 ブルゾンちえみの「9code(ナインコード)」は「水の一白」です。

「水の一白」の特徴をあなたは覚えていますか?

 これまでの連載や本書を読んでくれた方ならばおわかりでしょうが、「物事に執着しない姿勢」こそが、「水の一白」の人が輝く秘訣です。

 水のように柔軟で、ひとつの概念に固執しない。
 これさえ体現できれば「水の一白」の人は大成し、豊かな人生を歩むことができます。

 では、これを踏まえてブルゾンちえみを見てみましょう。

 彼女の芸風は、キャリアウーマン風の佇まい、そして独特の言い回しで、恋愛下手な女性たちを上から目線で語り掛けていくようなスタイル。

 今のところ、芸風はこのパターンがメインですので、「執着してるじゃん?」と思う方もいるかもしれません。

 でも、違うのです。
 彼女の人気を支えているのは芸だけではないのです。
 彼女の人柄(気質)そのものが、今の圧倒的な人気を底支えしています。

 芸人は、自分のキャラというのに固執しがちです。
 特に一発芸人は、トーク番組などに出ても「ウケ」を狙って、そのキャラの路線をどうしても貫いてしまいがち。

 けれども、ブルゾンちえみを見てみると、違った印象を受けます。
 彼女は芸を演じていないときは、あくまで“素の自分”をさらけ出しているのです(意識してか、していないかは別ですが)。

 以前、『しゃべくり007』(日本テレビ系)に出演したときも、まわりの出演者から「(ブルゾンちえみは)ウケも何も考えずに、普通にコメントする」と指摘され、お茶の間の笑いを誘っていましたが、まさにそうなのです。

「芸人はウケを取らなくてはならない」という“暗黙の決まり事”に捉われず、その場の雰囲気を感じ取って、素の自分で勝負をする。
 芸人になる前は教師を目指したり、歌手を目指したりして、毎日、切磋琢磨していた様子ですから、その真面目さも人柄に滲み出ています(これもまた、勤勉で努力家の「水の一白」らしい)。

 芸もさることながら、このような柔軟性と真面目さが、彼女の魅力を醸し出していると言っても過言ではないでしょう。