全小論文試験共通の
「減点基準」はこれだ!

これまで誰もハッキリと言ってこなかったのですが、 小論文試験には、 あらゆる試験に共通した 「12の減点ポイント」 があります。 これは「どんな採点者でも減点したくなる重大ミス」です。 

本書では、この12の減点ポイントを、 受験者がやりがちなものから並べた「ワーストランキング」を公開しています。それが、これです。

★失敗答案2000本の統計調査でわかった!
全試験共通の「減点基準」ランキング★

【ワースト第1位】 問題文の指示に正しく答えていない
【ワースト第2位】「具体的な言葉」で書けていない
【ワースト第3位】「資料」を正しく扱っていない
【ワースト第4位】 要約が「本文の切り貼り」になっている
【ワースト第5位】 課題文を無視して自分の意見を書く
【ワースト第6位】 課題文の趣旨をそのままなぞって書く
【ワースト第7位】 ムダな言葉が多い
【ワースト第8位】 解答のバランスが悪い
【ワースト第9位】 消極的な表現で印象を落とす
【ワースト第10位】 話の流れが整理されていない
【ワースト第11位】 課題解決型の問題を「一点突破」で押し切る
【ワースト第12位】 事前に準備した筋書きやキーワードを書く

この12のミスを防ぐことができれば、先ほどの4つの採点ポイントをクリアすることに繋がります。
どんな小論文試験でも、 試験直前からでも、最短で合格ラインの答案が書けるようになります。
逆から言えば、これらを克服せずして、合格答案は絶対に書けないということです。

このランキングは、「全答案の中でどれくらいの答案にそのミスが含まれるか?」を示す頻出度と、「どれくらい大きく減点される可能性があるか?」を示すダメージ度の、両方を勘案して順位づけしています。つまり、第1位から、優先的に身につけてほしい順に並んでいるということです。

12の減点ポイントの中でも、上位5~6つにミスが集中しており、1位と2位のミスに至っては、全答案の半数以上が陥っています。小論文を書く上で絶対に避けなければいけない重大ミスを、多くの答案が同じように犯し、大幅に減点されているということです。

今、どんなレベルにある人でも
やるべき対策は同じ

私がこれまで指導した中で、史上最高の90点(当塾基準)という得点を出した人がいます。ほとんど手を入れる必要はなかったのですが、あえて言うならば、という意味でいくつか修正点を指摘しました。それは、先ほどのランキングの2位の減点ポイントに関することでした。逆に、全くできてないものでは、30点以下の答案がありました。この場合は1、2、5、7、8、11位などが主な減点要因でした。

つまり、まったくできていない答案から最高水準の答案まで、ほぼ例外なく12の減点ポイントが含まれているということです。ですから、この12の減点ポイントを回避することが、合格への最短かつ一番確実な道なのです。

次回以降は、この12の減点ポイントをどう発見し、どう改善すれば良いか、具体的にお伝えしていきます。評価の低い答案、高い答案を比較するBefore→After形式で、問題点と改善点を明確にし、「読んですぐ使える」に徹底的にこだわっていきます。

ぜひ、本書とともに、直前対策に使い倒してください。