歩いて帰る道すがらの
条件も考えてみる

 さて、通勤は電車だけでは完結しません。歩く道すがらも大切なサードプレイスです。会社から最寄り駅までは選べませんが、家から最寄り駅までの経路は選べます。

 例えば私にとっては、こぢんまりしていていいので、感じのいい商店街が家路には欠かせません。商店街を歩くと、気分転換に最適なのです。馴染みのお店からも元気をもらえます。

 今の家に帰るにもそんな商店街を10分ほど歩きます。そして、商店街の切れ目をひょいと曲がった路地に面したところがわが家です。私にとって実に快適な通勤路です。

 さらに余談を一つ。私は決して大酒飲みではありませんが、毎晩、少しだけお酒を飲みたくなる人間です。しかも、飲んでから電車に乗るのが大嫌いなので、最寄り駅から家に帰る間に気に入った隠れ家のような飲み屋がある場所というのが、実は欠かせない条件なのです。

 家に帰る前に、お気に入りの飲み屋に寄って飲む。仲良くなったマスターに、たまには愚痴を言う。そうやってクールダウンしてから家に帰る。それが私のライフスタイルです。

 通勤路をサードプレイスとして位置づけることによって、私は自分をリフレッシュさせていることにある時、気がつきました。そうやって、逃れることのできない毎日の時間を快適なものにする。その時間に、意味を持たせるのです。

 都市に住む多くの日本人にとって電車通勤は避けられません。社会人になってから定年まで通算すれば、何年間も費やすことになる「通勤」を、いかに有意義にするか。そんなことを考えて、住む家を探してみてはいかがでしょうか。