人は誰でも風邪をひく。しかし、いつもピンピンしている人がいる。彼らには「早期発見・即対処」という共通点がある。風邪をひきそうになっても悪化させないから、周囲から「風邪をひいているように見えない」のだ。では、彼らはいつ、何をしているのか?

本記事では、現役の内科医、救急救命医、薬剤師などの知見と医療統計データ、150近くの最新の医学研究論文や文献を総動員し、「医学的に正しい風邪対策」を紹介する裴英洙氏の新刊『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?MBA医師が教える本当に正しい予防と対策33』から、内容の一部を特別公開する。(構成:今野良介)

市販の使い捨てマスクは
「1日」で全部使い切る

冬になると、予防や周囲への配慮のために、マスクを着用する人が激増します。
しかし、マスクの正しい着用法を知っている人は、案外少ないようです。

マスク使用に関して、厳守すべき3つのポイントがあります。

(1)ワイヤー型のマスクで鼻と頬の隙間をなくす
(2)人混みを通ったら、こまめに捨てる
(3)マスクの表面を絶対に触らない

マスクの機能は、フィット感が生命線です。サイズや形状が合っていなかったり、顔とマスクの間に隙間があると、フィルターを通さずに病原菌が入ってくるため、ウイルスを遮断できなくなります。

街中で、鼻を出したままマスクを着用している人を見かけますが、論外です。ワイヤー型のマスクで鼻や頬との隙間を埋め、必ず顔に密着させてください。

薬局やコンビニエンスストアで、5~7枚くらい入った使い捨てマスクを買って使用する場合、 1セットを1日で使い切るくらいの頻度で、マスクを交換してください。

密室で会議をしたあと。風邪をひいている人と話したあと。満員電車に乗って、目的地にたどり着いたあと。人込みやウイルスの集まりやすい場所を通過するたびに、取り替えてください。 もったいないと思うかもしれませんが、風邪をひく損失を考えれば安いものです。

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