重ね着のしすぎも靴下もダメ!
冬の夜にやりがちなNG行為とは

 眠りを妨害する3要素の中でも、もっとも睡眠に悪影響を及ぼすのは「気温の低さ」。手足が冷えることで血行不良を招いているが、やみくもに温めればよいというわけではないという。

「冬場はお風呂上がりにピッタリとした靴下を履いてポカポカさせたまま布団に入る、という冷え症の人もいますが、これはNG。眠る直前に手足を温めることは手のひらや足裏からの放熱を助けますが、いざ眠りに就こうとするときに靴下で足を覆い、体温が下がりはじめる前に布団に入ると、熱がこもってしまい体の熱がうまく放散できなくなってしまうのです」

 実は冬でも、体温が下がらないと寝つきはよくならないのだとか。冷えが気になっても、足は温めすぎないほうがいい。どうしても靴下がないとダメという人には、眠っている間に自然と脱げる、“ゆるい靴下”がおすすめだ。

「電気アンカや電気毛布、湯たんぽなどによる“布団の中の温めすぎ”も逆効果です。布団の中の適切な温度は32度前後。それを超えると体温が下がらず、眠りの妨げになりかねません。布団の中は、入った瞬間に寒すぎない温度にしておけばOKです」

 布団に入れば自分の体温で温度も上がるため暖房器具も必要ない。寒さに怯えて、布団を温めすぎている人は要注意だ。

 冬の寝具として望ましくないアイテムはほかにもある、と安達氏。

「睡眠時、人は一晩で20~30回寝返りを打ちます。そのため楽に寝返りが打てる寝具選びも、快眠を得るための条件です。しかし、寒いからといって寝返りが打てないほどの重くて厚い綿の掛け布団で寝たり、寝間着を何枚も重ねて着たりすると、寝返りを妨げる原因になってしまいます」

 前述したように、体から熱を逃がすことが快眠には必須。その意味でも、厚着や重い布団はNGだ。このように、良かれと思ってしていたことが、裏目に出ている可能性が高いのだ。