最近では、部下の意見を一生懸命聞き、会議を円滑に進めるための「ファシリテーションスキル」を学ぶ管理職の方も増えています。しかし、うまくできている人は多くありません。「管理職養成講座」第3回は、そんなファシリテーションスキルを重視するがあまり、重要な"あること"を行わなかったために、会議に参加した部下たちの気持ちをいつもモヤモヤさせている大手金融系企業の課長のお話です。(MICA COCORO代表 産業カウンセラー 宮本実果)

ファシリテーションスキルを学んでも
会議後に部下から不満を漏らされる課長

 入社時から上昇志向が強かったMさん(45歳男性)は、大手金融系企業の企画部門で部下8名を抱える課長です。

 部署の特質上、企画会議も多いため、「ファシリテーションスキル」を学ぶための研修を受けるなど、努力を続けています。つい先日も1日かけて行われる実践型研修に参加したばかりです。

 ファシリテーションとは会議などで、進行のルールなどを説明した上で、参加者の話を整理し、合意形成に向けてまとめていくこと。M課長が若いころは、会議において「司会進行能力」が問われていましたが、最近は、ファシリテーションスキルを身につけた会議進行が重要だと言われるようになってきました。