高速クルージング時の
快適性は高い

 試乗車は、2リットル直列4気筒ターボエンジン(252ps/37.7kg・m)と7速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせて4輪を駆動する2.0TFSIクワトロのデビュー記念限定車1stエディションである。

 エンジンは旧型比で22psのパワーアップ、ボディは60kgの軽量化を達成している。パワーは十分に思えた。ペースを上げるとエンジンをそれなりに回すことになるが、アウディらしい緻密なサウンドはむしろ心地よく感じられた。トランスミッションの変速はダイレクト感があって小気味よい。

 1stエディションのホイールとタイヤは標準の18インチに対して20インチ。街中での乗り心地は、ゴツゴツ感が気になるケースもあったが、速度を上げるにつれ穏やかになっていく。高速クルージング時の快適性は高い。

 フットワークは自然で、ボディが重いとか、全高が高いという感じはない。4WDの制御は、フルタイム式から必要に応じて後輪にトルクを伝えるオンデマンド式に変わった。つねに4輪で路面を蹴る感触が薄れたのは残念だが、燃費の向上は期待できるだろう。

 スポーツバージョン、SQ5のニュースは、3リットル・V型6気筒エンジン(354ps/51.0kg・m)の過給方式がスーパーチャージャーからターボに変わった点だ。加速はかなり強烈でサウンドも豪快だが、身のこなしは“ノーズの重さ”が気になった。価格を含めてQ5のほうがバランスでは上と感じた。

(CAR and DRIVER編集部 報告/森口将之 写真/小久保昭彦)