誰でも一目でアウディとわかるフロントグリル。いっぽうで、アウディファンなら一目で、これまでとはまったく違うデザイン手法の採用に気づくだろう。
ポリゴン(多角形)とアウディではよぶモチーフをボディ各所に採用しているのがQ2の特徴だ。フロントグリルしかり、ボディ側面のキャラクターラインしかり。
同じデザイン言語をすべてのモデルに用いて、確固たるブランドイメージを確立したのがアウディだ。何を作るにもまず理論ありきというドイツらしい思想ともいえる。
そこから大きく離れたことで話題になっているのがQ2だ。従来のアウディの上質の磁器を思わせる丸みをおびたスタイリングと異なる。Q2はカットによって輝きを増す宝石のようだ。
日本におけるラインナップは大きく2モデル。999cc3気筒エンジンのQ2 1.0 TFSIと,1394ccの4気筒エンジン搭載のQ2 1.4 TFSI Cylinder On Demand sportだ。
シリンダーオンデマンドとは気筒休止システムのこと。ある条件下において2本の気筒への燃料供給を停止し燃費をかせぐ技術だ。
Q2ではエンジン回転が1400rpmから3200rpmのあいだでアクセルペダルをほとんど踏んでいないと第2と第3の気筒が休止する。