子ども向けの歌詞
「あたし、おかあさんだから」も炎上

 マーケティング事例ではないが、最近では、絵本作家ののぶみさん作詞の「あたし、おかあさんだから」(18年2月2日に動画サイトで放送後に公開されたもの)が、歌詞内容を巡って炎上した。のぶみさんは「お母さんへの応援歌」としたが、残念ながらそうは受け取ってもらえなかったようだ。

 意図とは逆に、「母親は子育てに献身的で犠牲的でなければならないという呪いのように聞こえた」という意見が多くなり、のぶみさんはフェイスブックで謝罪のコメントを発表し(現在は削除)、9日には動画は削除されてしまった。

 どれも、本来は家事や育児をして、仕事も頑張る母親たちを応援したいという気持ちで作られたものだろう。しかし、リアルな現実をそのまま見せることは、見る人によっては反発を買ってしまうこともあるし、逆にワンオペ育児を推奨しているようにさえ見られてしまう恐れもあるのだ。このようなテーマを扱う場合は、極力誤解を与えない作り方を心がけ、たとえば父親が家事や育児をする姿も入れるなどの配慮が必要だろう。

女性を性的アイコンにした
鹿児島県志布志市と宮城県

 女性を扱う際のもう一つの炎上パターンが、女性を性的アイコンとして使うというものだ。

 たとえば、うなぎ養殖が盛んな鹿児島県志布志市が16年9月に公開したふるさと納税PR動画がある。男性がうなぎを飼育するという内容だが、そのうなぎ役をスクール水着姿の少女が演じている。少女が男性に「養って…」と訴え、男性は食事や住環境などを与える。明らかに倒錯的な雰囲気が漂う。

 女優の壇蜜さんが主演した宮城県観光PR動画「涼・宮城の夏」(17年7月公開)も同様だ。台詞が非常に性的に感じられるものばかりなのだ。「宮城、行っちゃう」「肉汁トロットロ、牛のし・た」「え、おかわり?もうほしがりなんですから」「あっという間に行けちゃう…」など。壇蜜さんの唇が無意味にアップになるシーンも多く、その度にご当地キャラクターたちが頬を赤らめる。宮城県の観光PRのはずなのに、過剰に性的なのだ。