オストメイト向け携行が可能な
消臭シリーズの本格的拡充

左手の白いラベルのボトルが医療・介護施設のプロ向け、中央の黒いラベルのボトルが犬向け、そして右側のオレンジ色のラベルのボトルが医療現場の看護師などを含む一般消費者向け。一部は、既にアマゾンなどでも販売されている Photo by Hitoshi Iketomi

 この2月より、パナソニックは、“臭い”が気になって外出が億劫になりがちだというオストメイトの方々や家族向けに、携行が可能な「消臭剤」(二オフ)シリーズの本格的拡充に乗り出した。

 オストメイトとは、病気や事故などが原因で手術を受けて、お腹に便や尿の出口(人工肛門、人工膀胱)を付けている人たちの総称で、日本全国に20万人以上いるとされる。ストーマ患者ともいう。

 パナソニックの消臭剤は、「脱臭」(臭気を物理的な作用などで除去または緩和する)ではなく、「消臭」(臭気を化学的な作用などで除去または緩和する)に主眼を置く。

 平たく言えば、スプレーを吹きかけるだけで、ニオイ分子を化学的に組み換えて、その場の臭いを消すという即効性が“売り”だ。

 例えば、オストメイトの方々は、普通に社会生活を送っていることから、外見では全く区別できないが、既に括約筋を失っているため、いわゆる我慢ができず、流れ出る便や尿はお腹に装着したパウチ(袋)の中に貯めておかなくてはならない。その際、スプレーを吹きかければ臭いはなくなる。

 もちろん、身に付けるパウチは最初から臭いが外部に漏れないようになっている。だが、トイレの汚物流しなどでパウチを取り外す際には、便や尿は臭気を発する。そんな場合でも、臭いは消せる。

 消臭剤の開発主体となったパナソニックエコソリューションズ化研の永安孝弘開発・渉外グループ長は、「二オフは、臭いのある場所にすぐに利く」と強調する。