きっかけは高級粉ミルクが
問題商品と指摘されたこと

 しかし、そんなに時間が経たないうちに、いくら価格が高くても、品質が保証されているわけではないということに気がついた。特に、いつも買っている「高級粉ミルク」が、CCTVの番組で「問題商品」として取り上げられたのを見て、彼女はいてもたってもいられなくなった。

「業界自身による監督や管理が当てにならないのなら、子どもに健康的な生活を与えるため、私は自分で厳しくチェックする」と、彼女は心に決める。そして彼女は、自身の恵まれた快適な暮らしを捨て、全国のエコファームや、良心的な農業生産企業を訪ね歩き、心ある農家や生産者たちを掘り起こして友人になっていった。

 2014年、赤ちゃんを抱える多くの“ママ友”たちの声に応え、“虫媽のお隣さんたち”という意味の「虫媽鄰里団」というコミュニティを設立し、共同購入ビジネスをスタートさせた。

 たとえ天気が悪い日でも、彼女は毎日、夜明け前にテスラを運転して有機農場に行き、新鮮な野菜や果物を買い付けて、自らが住む上海市浦東新区にある仁恒小区の屋台で販売している。

 彼女は、コミュニティに集まった人々の“購買力”を結集させて、直接生産者の顔が見える高品質な商品をまとめて購入。コミュニティに所属する消費者たちが、品質の高い商品を、比較的低価格で安心して手に入れることができるようにしたいと考えている。