ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
デジタル時代を勝ち抜くための ビジネスリスクマネジメント

成長している企業は
リスク管理の仕組みも練り上げられている

上原 聖
【第5回】 2018年3月29日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
4
nextpage

 しかしながら、この三線防衛モデルを有効に機能させるためには、第一線である事業部門の協力が必要不可欠となる。そのためには、第二線・三線が経営と現場の橋渡し役として、しっかりと機能することが大前提となる。具体的には、以下の例を参考にされたい。

経営と現場の橋渡し機能の例:

・戦略の最適化
-戦略・方針の各部・各拠点・個社レベルへの落とし込み
-共通施策導入によるグループシナジー導出 など

・管理能力の底上げ
-ナレッジシェア&トランスファーの仕組み提供
-全社およびグループ内での人材育成 など

・投資・コストの適正化
-各部・各拠点・個社レベルの投資対効果の極大化
-運営コストの原価低減 など

・最新技術の積極的な適用検討
-最新技術の導入による標準化検討(リスク対効果検討)
-現場が望む最新技術のリスク判断 など

・ナレッジシェアによる競争力の強化
-情報管理の一元化推進 など

 次に重要な点としては、事業部門の負荷増加を招かないための仕組みが必要となる。負荷増加を招くケースとしては、コンプライアンス・ベースのアプローチをしていて、新しい法令が施行される度に新しいルールを作り、そして、そのためのテストや監査を実施する。これでは、ルールやテスト・監査が増える一方で、現場の負荷増加を招いてしまう。

出所:RSA
previous page
4
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

デジタル時代を勝ち抜くための ビジネスリスクマネジメント

デジタル時代の目に見えないリスクをどう捕捉するのか。経営の実務に資する「リスクマネジメント」について、調査結果や事例を交えながら解説する。

「デジタル時代を勝ち抜くための ビジネスリスクマネジメント」

⇒バックナンバー一覧