美容整形のインバウンド実態
アウトバウンドも十分に可能性がある

 美容整形フェイスリフトアップの世界的権威である白壁征夫氏のご子息、白壁雷太氏(サフォクリニック代表)は、ここ数年増え続ける中国人の来院を受け、自らの役割を下記のように語っている。

「中国人は強迫観念に駆られたように美しくなることに必死で、その過程と結果を楽しむことができていない。私たちクリニックが、患者さんを美しくするためにできることは、実は手術だけではない。技術の高さだけを売りにするのではなく、見た目と同時に心を美しくしていくような提案ができる、アジアの美容フォームを構築していきたい」

 また、自由ヶ丘クリニックで最高執行責任者を務める古山喜章氏も下記のように語っている。

「当院が中国への展開を始めたのは5年ほど前から。当時は完全にブルーオーシャンだと感じていたマーケットが、中国国内のクリニックのレベル向上から、あっと言う間に激しい競争の市場に変貌してしまった。インバウンドの流れに関しては、今後、さらに加速すると考えている。当院では、既に現地のクリニックと連携し帰国後の術後ケアも万全の体制を確立している」

 美容整形業界の若き経営者たちが、今後、世界を舞台に業界を牽引していくことを想像することは難しくない。

 一方、厳しいことを言うようだが、現在の日本の技術の優位性は一時のものであり、これからも継続していくという保証はない。

 巨大市場中国を視野に動き出した日本美容整形業界の発展と、彼らのこれからのチャレンジを注視していきたいと思う。

(ゼロイチ・フード・ラボCEO 藤岡久士)