「シューイチ」(日本テレビ)、「教えてもらう前と後」(TBS系列)、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)などに著者の松村卓さんが出演し話題沸騰中の「骨ストレッチ」。そのポイントの一つが、親指と小指をつなぐこと。こんな簡単な動作が加わるだけで、関節の可動域が驚くほどに広がります。そこで今回は、スポーツ関連書を除いた骨ストレッチ本の最新刊となる『人生を変える!骨ストレッチ』(松村卓 著)から、代表的なエクササイズ「手首肩甲骨ストレッチ」を紹介します。
「骨ストレッチ」の代表的エクササイズ
「手首肩甲骨ストレッチ」
いい仕事をしたいと思っているのに、体のあちこちに痛みがあったり、疲れが抜けてなかったり、意欲が低下していたり……こうした問題を解消していくため、『人生を変える!骨ストレッチ』(松村卓 著)より、骨ストレッチの代表的なエクササイズを紹介していきましょう。
①片方の手の親指と小指をつないで輪をつくる。
②反対側の親指と小指で手首のグリグリした部分(尺骨と橈骨の先端)を押さえる。
「骨ストレッチ」のエクササイズの多くは、このポーズが基本です。
③手首を押さえられた側の肘を上げ、直角に曲げる。
背中にある肩甲骨の一帯をほぐし、幹体をゆるめることが、「心地よく動ける体」をつくる第一歩です。
④肩甲骨を意識しながらそのまま後方に引く。
左右7回ずつを目安に行いましょう。脇腹や肩の一帯が強く刺激されるのがわかるはずです。
手首を制御することで、じつは体幹を効果的に動かすことができるのです。これだけで肩の一帯の可動域がアップし、コリや痛みがほぐれます。実行する前後に腕をまわして比べてみれば、その違いにビックリするでしょう。
効果を実感したい人は、実践する前に後ろを振り向き、どのくらいの場所が見えているか確認してから行うのもおすすめです。再び実践後に同じように振り向くと、「こんなところまで見えてしまうの?」というくらい、体がラクにひねれてしまうはずです。
人生を変える!骨ストレッチ
一日1分だけでも構いません。
仕事の合間に「骨ストレッチ」を行うようにしていくと、関節の可動域が無理なく広がり、慢性的なコリ・ハリ・痛みがやわらぎます。
体がラクに動くようになり、疲れ知らずの体が手に入るようになるため、継続するうちに今まであきらめていたことにチャレンジする気持ちが湧き、心にもゆとりが出てきます。体の可動域が広がることで、人生そのものの可動域も広がっていく……そう、文字通り「人生が変わる!」のです。
<骨ストレッチは、頑張らなくても、すぐに結果が出る!>
・腰や膝に負担のない歩き方が習慣になる
・歩く、走る、立ち上がるといった日常の動作がラクになる
・体に無理のない動きが身につき、疲れにくくなる
・肩こり、腰痛、膝痛、背中の痛みがなくなる
・体幹を鍛え、腰まわりを刺激してウエストを引き締める
・体のゆがみを正し、猫背が治る
・スポーツのパフォーマンスが劇的に上がる
・気持ちをほぐして、ストレスが解消される
松村卓(まつむら・たかし)
1968年生まれ。中京大学体育学部体育学科卒業。陸上短距離のスプリンターとして活躍。100mの最高タイムは10秒2(追風2.8m)。北海道国体7位、東日本実業団4位、全日本実業団6位などの実績を持つ。引退後、ケガが絶えなかった現役時代のトレーニング法を根底から見直し、筋肉ではなく骨の活用に重点を置いた「芯動骨整体(骨ストレッチ)」、体幹部を効果的に活用できる「骨ストレッチ・ランニング」「骨ストレッチ・ゴルフ」などを考案、多くのスポーツアスリートの指導にあたる。著書に、『ゆるめる力 骨ストレッチ』『やせる力 骨ストレッチ』(以上、文藝春秋)、『「筋肉」よりも「骨」を使え!』(共著 甲野善紀 ディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。