ちょこちょこ「増設」すればいい

 マットレスへのアプローチを変えよう。10年おきに全部取り換えるのではなく、寝具をパーツごとに組み立てるのだ。

 まずはメインとなる表層部から。

 手持ちのマットレスを使ってもよいし、自分(とパートナー)の体によりフィットしたものを新しく買ってもせいぜい200~300ポンド(約3万~4万5000円)程度だ。

 この上にマットレストッパーを重ねて寝床をつくる(追加で5~8センチの厚みが出るのが理想だ)。

プロの睡眠コーチが説く「絶対選ぶべき寝具」4選『世界最高のスリープコーチが教える究極の睡眠術』では、寝具の選び方以外にも、よく眠るためのあらゆるノウハウが紹介されている。

 いまのマットレスが体型にぴったりではない場合、こうして2枚重ねにすることで、コストを抑えて改良することができる。いまのマットレスがちょうどよくても、もう1枚重ねることでさらなる改善が見込まれ、寝心地がさらによくなるかもしれない。

 この上にコンフォーター(薄手の羽毛布団)か、それがなければ、せめてマットレス・プロテクターを加えよう。自分の体に合った素材を重ねることで、あなたにも、唯一無二、オリジナルの睡眠マットをカスタマイズすることができる。

 1、2年ごとにパーツを交換して段階的に「増設」するほうが、10年おきに大金をかけるよりもお得感があるはずだ。前に説明した汚れや素材の劣化への心配も減る。というのも、汚れや劣化の影響が大きいのはいちばん上の面なので、ここだけ取り換えの頻度を上げればよいからだ。