優良企業は都心ばかりじゃない!
実は多い売上高1000億円以上の地方企業
連載第8回は、前回までとは変わって、大都市圏外に本社を置く企業に注目してみたい。なかでも、地元の好業績企業を知っておくことは、就活において重要な視点になるはずだ。
特に今回は、都心の学生はおそらくはあまり知らないであろう、地方に本社を置く隠れた好業績企業を明らかにすることを主眼としたい。個々の企業を見る際の指標には、売上高や利益額、従業員1人当たりの生産性など、様々なものがあるが、今回はそのなかでも、一定以上の売上規模があって(したがって、安定性はある程度確保されていて)、それでいて今現在も成長を続けているかどうかに注目したい。
大都市圏外に本社を置く企業の最近の業績を一次判断するための基となるデータは、これまでと同様、「ダイヤモンドD-VISIONシリーズデータベースサービス 役員・管理職情報ファイル」である。
早速だが、都道府県ごとの売上高ランキングを見てみよう。都道府県別の売上高の上位5社を表したのが、表1「売上高都道府県別トップ5」である。ただし、銀行・証券・先物取引・生損保・リース・クレジットカードなど、金融業はランキングから除外している。また、年間の売上高について、おおむね5億円を足切りラインにしてある。