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気はやさしくて胃痛持ち
【第12回】 2012年4月18日
著者・コラム紹介バックナンバー
市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

オフィス移転を機に退社。
タクシードライバーの苦労

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 タクシーは周囲の安全だけでなく、後ろに乗せているお客様との会話も大切。今まで苦手だと思っていた会話も、「自分のことを話す」というよりも、「お客様に興味を持とう」「お客様にいろいろと教えてもらおう」というように気持ちを切り替えれば、少し不安感から解放された。

 会話のきっかけになればとプロ野球やサッカーのJリーグの試合にも足を運んだ。何度か試合に足を運んでいるうちにひいきのチームや選手も出てきた。自由席でビールを飲みながらお気に入りの選手を応援していると、システムエンジニア時代はこんな楽しみ方を知らなかったとしみじみしてしまう。

 今まで行ったこともなかった競馬場にも足を運んだ。ギャンブルで勝つことより競馬新聞の読み方や、予想のコツを知りたかった。そうしているうちに1日2000円で楽しむコツを覚えた。サラブレットが走っている姿の美しさは生で見なければ味わえない感動だった。

タクシードライバーとしてデビュー
地名を覚えられない

 タクシー会社に入社して研修を受けたときに、自分がいかに道を知らないか思い知らされた。タクシーだけで通用する昔の地名が多数あることも知った。「防衛庁に行ってくれ」と深夜に乗せたお客さんに言われ、市ヶ谷を目指したら「防衛庁と言ったら六本木に決まっているだろう」と怒鳴られた。

 カーナビには出てこない昔ながらの地名を言われると胃が痛くなる。

 赤坂の「コロンビア通り」、西麻布の「霞町」、原宿の「オリンピック道路」、銀座の「電通通り」……。通称で呼ばれる地名はいくら覚えてもキリがなかった。

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市川純子 [(財)日本ヘルスケアニュートリケア研究所]

1961年生まれ。財団法人日本ヘルスケアニュートリケア研究所 所長。広告代理店で大手私鉄の広報を担当。その後PR会社に転職し、医薬品や化粧品分野に携わる。2003 年にJ&Tプランニングを設立。代表取締役に就任。研究や情報の開発も行いヒット商品を数多く手がける。医療健康美容分野の研究のために2010年財団を設立。


気はやさしくて胃痛持ち

失われた20年と呼ばれる日本経済。そんな長い停滞のなかをがむしゃらに、ひたむきに日々の仕事・生活を生きてきたビジネスマンたち。さまざまなストレスに耐えてきたカラダもそろそろ注意信号を出す頃。いろんな職場のいろんなビジネスマンのいろんな悩みと不調を少し悲しく少しおかしく紹介します。

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