たとえば、自分がごちそうした後にお礼のメールもなく、顔を合わせた時にもお礼がなければどう思うか考えてみてほしい。「ありがとう」と言ってほしいわけでなくても、何らかの不信感を感じるはずだ。さらに最終的には、その人に仕事を任せることさえ不安になってしまうだろう。

 一方で、こまめにお礼をしてくれた人に対して悪い印象になることはない。ごちそうした側は、何度お礼を言われてもうれしいものだ。なぜなら人は、時間が経過しても自分の好意が相手の心に残っていることで、さらなる喜びを感じるからである。まずは、ごちそうしてもらった直後、翌日、数日後の最低3回は伝えることを心掛けてみてはいかがだろうか。

 また、このお礼の習慣は、若手社員に限ったことではない。仕事人生を豊かにするためには、お礼上手はいくつになっても必要なスキルだ。大企業の社長であっても大先生と呼ばれる方でも、自分がごちそうした場面にもかかわらず「貴重な時間をありがとうございました」と丁寧にお礼をされているという。このような姿勢だからこそ、長い間信頼され続けているのだろう。

 いかにして「この人と仕事をしていきたい」と思ってもらえるかを考えた時、この“お礼”という短くてお金もかからない言葉こそ、仕事をうまく進める最高の武器になるのだ。

「仕事がつまらない…」と思う時こそ
自分を知るチャンスがやってくる

 あなたは、今の仕事を楽しいと感じているだろうか。「楽しい!」「やりたい仕事ができている!」などと感じることができていれば、何も問題はないだろう。

 一方で、いま仕事をしていて「つまらないな」と感じている人。何か特別な理由がなくても、「つまらない」と思うことは誰にだってあるはずだ。しかし、そこで「いやいや、つまらないなんて思っちゃいけない。プラス思考で考えなきゃ!」と考えてしまう人がとても多い。

「つまらない」に限らず、「イラッとする」「ムカムカする」「面白くない」と、生きていたら誰でもこのようなマイナス感情が湧き上がってくることはある。そういう時、真面目な人ほど「あぁこんなことを思っちゃいけない」や「そんな自分はダメだ」と自分を責めてしまう。しかし、この考え方は実にもったいない。