読書をして書き出した内容をネタに、ブログやSNS、メルマガなどを書いてみるのも効果的です。
特にブログやメルマガは自分が好きなことを書くものなので、他の人とのコミュニケーションを取らずに一方通行で発信することができます。対面でリアルタイムで会話をする必要がありません。発売即重版となり、たちまち5刷となった新刊『速読日本一が教える すごい読書術 短時間で記憶に残る最強メソッド』から、これまでの半分以下の時間で読めて毎月30冊以上読める、最速・最短で読書をモノにする方法を紹介していきます。
「読むまでが読書」ではなく「書き出すまでが読書」
Exイントレ協会 代表理事
高校時代、国語の偏差値はどんなにがんばっても40台。本を読むことが嫌いだったが、借金を返済するため投資の勉強をはじめる。そこで500ページを超える課題図書を読まざるを得ない状況になり、速読をスタート。開始から8ヵ月目に日本速脳速読協会主催の速読甲子園で銀賞(準優勝)、翌月に開催された特別優秀賞決定戦で速読甲子園優勝者を下して優秀賞(1位)を獲得。日本一となり、その後独立。速読を通じて、本を最大限に活かし、時間の量と質を変えることの大切さを教えるため、国内外を飛び回っている。
セミナー講演では医師、パイロット、エンジニアなどの専門職から経営者、会社員、主婦と、幅広い層の指導にあたり、95%以上の高い再現性を実現している。
大企業から学習塾など、さまざまな分野での研修も実施しており、ビジネスへの活用、合格率アップなどにつながる速読の指導は好評を博している。
教室に通う受講生の読書速度向上の平均は3倍以上で、「1日で16冊読めるようになった」「半月で30冊読めるようになった」「半年間で500冊読めるようになった」など、ワンランク上を目指す速読指導も行っている。
著書に、『速読日本一が教える すごい読書術 短時間で記憶に残る最強メソッド』(ダイヤモンド社)などがある。
ブログやSNS、メルマガなど、文章に書き出すことを繰り返していると、文章力そのものも上がります。
パソコンやスマートフォン上のメモに打ち込むのとは違い、「他の人に見られるかもしれない」と思うと、おのずと第三者に対して説明するような意識で文章を書くことができるからです。
本を読んでいたときには、しっかり覚えたと思った内容であっても、自分の言葉や文章で説明しようと思って文章を書くと、曖昧に理解しているところが浮き彫りになることがあります。
それを明確にして、書き手の目線から再度本を読み返してみると、より深い理解を得ることができるのです。
そして書き出した内容を、同じ興味を持っている人が読んだときに「わかりやすい!」「参考になった!」となれば、その人の役に立てたことで、さらに勉強に対するモチベーションアップにつながります。他人に対して説明できるレベルで深い理解ができていることの表れにもなるでしょう。
私の速読教室の受講生で、WEB制作の仕事をしている方がいたのですが、その方は連載第4回~第7回の読み方を実践しつつ、WEB記事を書くことを通じてアウトプットをしてみたところ、他のメンバーが3ヵ月で10記事くらい書いているところを、1ヵ月で100記事を書き上げることができたそうです。
本に書かれていた内容をキッカケとして、過去や現在の自分を振り返り、気づいたことを書き出していったら、圧倒的なアウトプット力を発揮するような状況になっていたようです。
元々、アウトプット力の向上を期待して速読をやろうと思ったわけではなかったので、「うれしい誤算だった」と話していました。
小学生の頃に「遠足は、おうちに帰るまでが遠足です」と言われたものですが、読書もまったく同じで「アクションを起こすまでが読書」です。
インターネットが普及し、無料でいくらでも知識が手に入る時代に、お金を出して買った本というのは、あなたにとって何かしら特別な意味を持っている可能性が高いのです。
「読むまでが読書」ではなく「書き出すまでが読書」と心がけてください。
■参考文献
「速く読んで覚えられる最強の読書術」