ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

リアルタイム・ビジネス時代への扉を開く?!
Fusion-ioって何だ?

安間裕
【第6回】 2012年3月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
2
nextpage

 Fusion-ioは、今日の時点で、読み取りで1.5GB/秒、書き込みでも1.4GB/秒、最新のインテル社製のSSD(Fusion-ioと同様に半導体による外部記憶装置)と比べても、30倍のスピードになっています。

出典:IBM Advanced Storage Laboratory(http://www.violin-memory.com/images/IBM-Violin-GPFS-Record.pdf?d=1

Fusion-ioを使って起きていること

 Fusion-ioの適用事例で、まずは、変わったところからのご紹介。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校では、タンパク質データバンクの検索が(何のためにそんなものがあるのかさえさっぱりわかりませんが)30分から、3分に高速化されたそうです(機械を変えただけで10倍は、考えられないです)。

 一方、欧米のビジネスの世界では、Wine.com(ワインのネット販売会社)やZappos.com(靴と洋服のネット販売)、それから、オンラインゲーム会社やクラウド系サービス会社などが、店舗数や売り上げの急速な伸び、新たな顧客の取り込みなどに対応するため、Fusion-ioを活用して、機器の増強を抑制したという事例が数多くあります。

 日本でも、楽天やニコニコ動画、ドリコムが、Fusion-ioで高速化して、増設の必要なサーバーの台数などを大幅に抑制しています。

 でも、ビジネスを本質的に変えたという事例は、欧米ですら、稀なようです。米国のBetOnSoftというオンラインゲームの会社が、「通常データベースと分析データベースを統合し、最新の購買履歴をもとにリアルタイム顧客分析を実現」という事例と、ドイツ銀行が高度なリスク分析をリアルタイムに実現したという事例くらいしか、私は認識していません。詳細は未公表ですが、Fusion-ioのCEOいわく「売り上げの半分以上が、AppleとFacebook」で、彼らも、主には、「止まらない」需要に対応するためにFusion-ioを活用しているようです。

previous page
2
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

「現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則」

⇒バックナンバー一覧