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現場力を伸ばす先端IT活用の鉄則

リアルタイム・ビジネス時代への扉を開く?!
Fusion-ioって何だ?

安間裕
【第6回】 2012年3月28日
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 「納期回答」も同様です。お客様から(この場合は量販店とか)、「パソコン20台クリスマスまでに」みたいな話があったとき、在庫と将来の生産計画などに照らし、「いつならいくつ、納められます」といったように回答する処理は(必要な部品群が複雑であればあるほど)大変な時間がかかります(もちろん、確定している在庫や生産計画にあてるのであれば、今でも、ほとんどのところでリアルタイムでできているでしょう)。

 従って、現在は、まとめて、バッチで処理するのが普通だと思います。

 でも、もし、商談のその場で、複雑な状況においても正しい「納期回答」ができれば、ものすごい差別化につながるのではないでしょうか。まさに、「事件は現場で起きている」リアルタイム・ビジネスの実現ということになります。納期を計算する際の、顧客ごとの引当優先順位などをリアルタイムにどう加味するか、トラブル時の在庫整合性確保など、超えなくてはいけない壁はありますが、超える価値の充分にあるチャレンジではないかと思います。

Fusion-ioの今の現実解

 これまで述べたように、Fusion-ioにより、多くのバッチ処理をリアルタイムに変えることは、今でも、可能です。

 しかしながら、Fusion-ioは、圧倒的なスピードを差し引いても、まだまだ、高価ですし(通常のディスクに比べ、7倍も高いのが現実です!!)、会社の規模によっては、大量のトランザクション処理をリアルタイムに変えることは、今のスピードをもってしても、難しいかもしれません。

 そういった場合、私は、以下の3つの処理に分類し、可能性を検討することが大事なことではないかと思っています。

  1.  1.Hadoopにより、超安価で高速化されるべきバッチ処理
  2.  2.Fusion-ioにより、リアルタイム化可能な処理
  3.  3.Fusion-ioと非同期トランザクション型の高速疑似リアルタイム処理(後述)

 1点目と2点目は、これまで述べてきたとおりです。

 3点目が、今回のポイントになります。

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グローバル経済のなかで地盤沈下の進む日本。再びIT先進国として飛躍するためには、ITをビジネスの武器とする発想が必要だ。ビジネスは現場が肝心。現場の意思決定のスピードアップなど現場力向上に先端ITをどう生かしていけばよいか、IT業界のフロントランナーがわかりやすく解説する。

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