ただ、学資保険も貯金も時間をかけて積み立てるもの。高校3年になって受験準備が本格化してから、「えっ、200万円もかかるの!?」と慌てて準備しても間に合わないのである。

 もし間に合わない場合は、教育ローンを利用することになる。たとえば、低利な日本政策金融公庫の「国の教育ローン」では、国から入学金や授業料、通学費などを最大で350万円まで借りられる。さらに、世帯年収200万円以下の人には返済の優遇措置もあるのだ。

 しかし、ここで気をつけておきたいのは、「実際にお金が振り込まれるまでの日数」だ。「国の教育ローン」は、審査に約10日間、振り込まれるまでに約10日間かかるため、申し込んでからお金が振り込まれるまで「最短20日間」かかるのである。したがって、申し込んですぐ借りられると勘違いしていると、期限までにお金を用意できない危険性があるのだ。

 このような事態になることを防ぐためにも、「国の教育ローン」が必要になりそうな人は、遅くとも大学に願書を出すのと同じくらいのタイミングで審査を申込んでおいた方がよい。そうすれば、合格発表の時には審査も終えて、「お金がすでに手元にある」という理想的な状態にしておくことができるのだ。

「奨学金」というと、大学進学に関わるすべての資金を賄えるイメージを持っている人も多いだろう。進学する時になって慌てないためにも、「奨学金制度があるから大丈夫だ」と楽観的に考えず、事前に必要なお金を把握しておくことは必須である。