竹下さくら
#11
公的介護保険では利用できる介護サービスの限度額がある。手厚い介護サービスを求めたい人にとって援軍となるのが民間介護保険。活用するならどんな商品がいいのか。民間介護保険の使い勝手を徹底比較してみよう。

#9
いまや国民病となった認知症。働き盛りの世代も無縁ではない。生命保険市場では新商品が続々と投入される激戦区となっている。もしものときに備えるなら、どんな商品がいいのか。人気の認知症保険の使い勝手を徹底比較してみよう。

コロナ禍の影響で学費や進学への不安を抱える学生が急増しています。そんな学生たちのための新たな制度や支援策が続々登場している「奨学金」。奨学金は、返還が大変というイメージがありますが、中には「返還しなくてもよい奨学金」や「無利子で借りられる奨学金」などもあり、制度や仕組みを知っていれば賢くお得に利用することができます。そこで今回は、ファイナンシャルプランナー・竹下さくらさんの新刊『緊急対応版 「奨学金」上手な借り方新常識』(青春出版社)から、新たに拡充された奨学金の新制度について解説します。

2020年度から、経済的な理由で進学を悩んでいた家庭を支援する大きな施策がスタートした。「高等教育の無償化」という名前で、返済不要の「給付型奨学金の支給」と、「入学金・授業料の減免」の2本柱の制度だ。とりわけ、春先から日本を襲った思いもよらない新型コロナウイルス騒動により、家計に大きな不安を抱える世帯が続出している。気になる人は、学校開催の奨学金説明会などでしっかり情報収集しておこう。

奨学金を借りるとなった時、「いくら借りるか」を決めるのはなかなか難しい。そこで、借りる金額を考えるときには、まず将来にわたって「毎月いくらずつ返していくことになるのか」を考えるとわかりやすい。

もし奨学金を借りると決めたなら、早めに動いた方が「借り方の選択肢」が増えることは、前回述べたとおりだ。そのためには、まず奨学金を借りるまでのスケジュールを確認しておく必要がある。一般的な借り方としては、「高校を通じて申し込む」やり方である。まず4~5月にお子さんが通っている高校で行われる奨学金の説明会に参加し、その後に予約採用の申し込み締め切りが2回あるのだが、意外に時間がない。

いまや大学進学者の2人に1人が借りているといわれている奨学金。大学生の生活を助けるはずの奨学金だが、近年「返還に苦しむ若者」や「保証人となった親の老後破産」などマイナス面も浮き彫りになってきている。どうしたら返還に困らずにうまく借りることができるのか?『「奨学金」を借りる前にゼッタイ読んでおく本』の著者・竹下さくら氏が、これから奨学金を考えている人に向けて、賢い借り方・返し方をアドバイスする。
