動脈硬化、すなわち血管の老化が進行すると、心筋梗塞や脳卒中を引き起こし、最悪の場合は突然死や寝たきり、認知症を招いてしまうこともあります。このたび新著『図解「血管を鍛える」と超健康になる!』を出版した医師の池谷敏郎氏が、「血管力」という独自の指標から、脳卒中や心筋梗塞の危険性について解説します。付録として、「“突然死”危険度チェック表」も掲載しましたので、ぜひご自身の現在のリスクを診断してみてください。
突然死の鍵を握るのは
血管年齢ではなく「血管力」
どうすれば、「突然死」を防ぎ、いつまでも元気に過ごすことができるのでしょうか。その鍵を握るのは「血管年齢」よりも「血管力」だと私は考えています。
「血管力」とは、私がつくった言葉で、
「血管年齢」=血管の硬さを表わした指標。血管が“何歳相当に硬くなったか”
を表わすのに対し、
「血管力」=血管全体がしなやかさを保ち、その内壁はなめらかで、血液をスムーズに循環させることのできる力
のことです。血管の「硬さ」だけに注目するのでは足りないのです。血管の内壁に傷つきやすいブヨブヨとしたコブができないようにすることがとても大切なのです。
みなさんには、この「血管力」を高めていただきたいと願っています。