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解体工事が進む「GSKビル」。広大な敷地にどんな建物ができるのか Photo by Kosuke Oneda

 今年3月、東京・日比谷に新たな都心のシンボルとして「東京ミッドタウン日比谷」が生まれた。手掛けたのは三井不動産だ。東京駅を挟んで、東の日本橋を牙城とする三井不と、西の丸の内を牙城とする三菱地所は、昔から都市開発でしのぎを削ってきた。この施設ができたことで、三井不が三菱地所の本丸に攻め入る橋頭堡となりそうだ。

 そんな“攻める”三井不の関連会社、三井不動産レジデンシャル(三井R)が、渋谷区千駄ヶ谷4丁目において水面下で進めている計画がある。昨年12月、英国系製薬会社グラクソ・スミスクラインの日本法人本社があった「GSKビル」の信託受益権を、三井Rが日本ビルファンドから170億円で買い取った。今年4月、そのビルの解体工事を行うことが、住民説明会で明らかにされたのだ。

 地上19階の高層棟と地上10階の低層棟の2棟構成で、両棟とも今月7日から解体工事が始まった。来年7月末に完了予定だ。

 説明会に参加した住民は、「地域住民の間では、地上30階の高層マンションが建つとのうわさで持ち切りだ」と話す。確かに、日本ビルファンドのリリースには、リニューアルなど投資負担のかかるオフィスビルよりも交通アクセスなどに優れる住宅用地としての売却が最も有利との結論から、都心部の高額マンション開発に強みのある三井Rに売却したという経緯が記されている。