前立腺がん、前立腺肥大症
手術後の患者に朗報

 全国の腹圧性尿失禁の患者は、女性が400万人、男性が80万人で、女性の方が多い。女性がこの病気になるのは、加齢や出産を契機に、骨盤底筋群という尿道括約筋を含む骨盤底の筋肉が緩むためといわれている。男性も、状況としては、尿道括約筋の損傷や緩みだが、原因は主に、前立腺がん、前立腺肥大症を治療するための前立腺摘出手術の合併症である。

 前立腺がんは男性特有のがんで、主に60歳以上で発症し、80歳以上では半数以上がかかるだろうと推察されている。

 世界的には、黒人、白人の発症頻度が高く、アメリカでは男性のがんの中で罹患数1位、死亡数は2位。アジア人には少ないがんと思われていたが、日本でも近年、「日本社会の高齢化」、「食生活の欧米化」、「PSA検査の普及」を背景に患者数が増えており、2020~2024年には男性がんの1位になるだろうと予測されている。

 戦慄の事態だが、医学の進歩に伴い、がんは急速に「生きながらえることが可能な病気」へと変わりつつある。特に前立腺がんでは、がんと診断された人の5年生存率97.5%、10年生存率も78%。胃がんの5年生存率65.3%、大腸がんの72.2%、肺がんの27.0%と比較してはるかに余命が長い。非常にコントロールしやすいがんともいえる。

 そうなると、より重視されるようになってくるのはQOL(生活の質)であり、排泄の問題は無視できない。