かつては「ひと稼ぎ」が多かったが
2000年頃から日本に根を下ろす選手が出現

 日本球界を渡り歩いた選手は55年に阪急に入団し近鉄に移籍したロベルト・バルボン、68年ロッテ→阪神のジョージ・アルトマン、72年大洋→巨人のジョン・シピン、75年阪急→ヤクルトのボビー・マルカーノ、78年ロッテ→横浜→ヤクルトのレオン・リー、83年阪急→ダイエーのブーマー・ウェルズ、88年中日→近鉄のラルフ・ブライアントなど、数年にひとり出る程度。珍しい存在だったのだ。

 だが、2000年を過ぎる頃から日本の球団を渡り歩く選手が増えてくる。長引く不況の影響もあって日本の各球団はメジャーの大物を大金で獲得することができなくなった。若くて格安の外国人を連れてきて、活躍すれば長くプレーしてもらおうという方向性に切り替えたのだ。

 たとえばラミレス。01年にヤクルトに入団したときの年俸は5400万円(推定・以下同)だった。だが、1年目から打率2割8分、29本塁打、88打点と大活躍しチームの日本一に貢献する。その後も順応力を発揮し3年目は打率3割3分3厘、40本塁打、124打点を記録し、打点王・本塁打王などのタイトルを獲得した。

 当然、年俸は上がっていき、ヤクルトが高額年俸を払いきれなくなった08年、巨人が獲得。この時の年俸は2年で10億円だった。DeNAに移籍した現在の年俸は2年3億5000万+出来高だが、日本球界で成功した代表的な選手といえるだろう。

 こうした実例を見て、後に続こうという選手が増えてきた。現在のMLBの平均年俸は約2億8000万円。メジャーでプレーすることができれば高額年俸は約束される。だが、マイナーからの競争を勝ち抜いてメジャーに上がるのは厳しい。ならば日本のプロ野球に挑戦してみよう。順応し活躍できればメジャーに匹敵する年俸を得ることもできる。こんな発想を持つ外国人選手が増えてきたのだ。