俳優の長澤まさみさん Photo:JIJI
人気俳優・長澤まさみの結婚報道をめぐり、所属事務所が過度な取材の自粛を求めた。取材される側からの自粛要請が支持される時代になった一方で、暴露系報道やゴシップは依然として高い人気を誇る。この相反する現象はなぜ同時に成立するのか。令和のメディアと私たちの「のぞき見欲求」を読み解いてみたい。(フリーライター 武藤弘樹)
福山雅治の「異例の声明」から変わった?
芸能人からの自粛要請
長澤まさみの結婚報道はまずおめでたいことでしかないが、その数日後には所属事務所から過度な取材の自粛を求める声明が出された。本人たちのみならず関係者、知人友人にまで突撃的な取材があったようで「大きな精神的負担と恐怖を感じる事態」となっているそうである。
近年は取材される側から取材自粛を求める声明が発表されることが度々ある。
2021年、福山雅治が自分の子どもの写真がモザイク付きで週刊誌に掲載されたことに対して、ラジオ番組内で自粛を求めた。
当時の記事(2021年7月14日のスポニチアネックス)を読むと「芸能人がこうした報道に苦言を呈することは、これまであまりなかった」「異例とも言える福山の声明」などの記述があるので、取材される側から自粛要請が出されるようになったのはこのあたりが転換期と思われる。
そして2026年、ここまでの積み重ねもあり、過去の悪しき習慣を引きずっているという文脈で使われる「オールドメディア」という語やマスコミを揶揄する「マスゴミ」という語の浸透もあり、マスコミの社会的地位というか、認知のされ方が芳しくない方向に傾いてきていた。







