世界分散が必要なのは、債券インデックス投信も同じです。債券インデックスについても、日本だけでなく、先進国やエマージング国の債券インデックスと連動した投資信託を購入するわけです。
というわけで、私たちが資産形成エンジンを改造するうえでは、どうやら次の6つのパーツが必要になりそうだということになります。
(1) 日本株式インデックス投信
(2) 先進国株式インデックス投信
(3) エマージング国株式インデックス投信
(4) 日本債券インデックス投信
(5) 先進国債券インデックス投信
(6) エマージング国債券インデックス投信
次の図は、これら6つの組み合わせ比率によって、リスクがどのように変化するかを表したものです(あくまでもイメージ図であり、このとおりにする必要はありません)。なお、このように資産内の金融商品の比率を組み替えて、利回りやリスクを調整する作業のことをアセット・アロケーションといいます。
いちばん上のように、株式インデックスだけに投資する「濃縮めんつゆの原液」型の場合でも、日本・先進国・エマージング国への分散はしておきます。世界全体に占める日本株の割合が8.5%だということを考えると、日本比率は低めにして、先進国比率をある程度上げていくのがいいでしょう。ハイリスクなエマージング国は、スパイス的な扱いに留めておきます。