「節約してるのになかなかお金が貯まらない……」「老後の資金づくり?何もやれていないんだけど……」「資産運用の情報が多すぎて、何から手をつければいいのか……」そんな家計の悩みをお持ちの人も多いのでは? ずぼらな人でも簡単にできる「家計システムのつくり方」を解説した、ロサンゼルス在住のFP主婦・岩崎淳子氏の最新刊『お金が勝手に貯まってしまう 最高の家計』より、内容を一部抜粋してお届けする。
預金はなぜ「もったいない」のか?
「どうして預金を選ぶのですか?」
そう聞かれたらどう答えますか?「減らないから」「元本が保証されているから」と答える方が多いのではないかと思います。多くの日本人は元本が保証されることを何よりも重んじます。
平気で宝くじを何百枚も買っている人や、競馬やパチンコで数万円をスっている人でも、いざ預けた100万円が99万円になれば、「損をした~!」と落胆・激怒する――それが日本人の元本至上主義です。
でも、この考え方には、暗黙の価値基準が持ち込まれていないでしょうか?
これを実感していただくために、次の例を考えてみましょう。