アルファロメオ 4Cスパイダーアルファロメオ 4Cスパイダー

太陽標準装備で走りは豪快!!地中海の陽光がいっぱい──。太陽標準装備。アルファロメオ4Cスパイダーは軽く強靭なCFRP(カーボンファイバー強化樹脂)製モノコック。エンジンは1.75リットル直4ターボ(240ps)。走りもエズゾーストノートもメロディは情熱のカンツオーネ。なんだかウキウキしませんか。さあ、ドライバーズシートへ。

ほとんどハンドメイド最も高価で手間がかかる
オートクレーブ採用

 4CのCはシリンダーの意味。要するに、4気筒だ。戦前のアルファロメオは、高性能スポーツカーを6C、8Cなどと、気筒数で呼んでいた。

 4Cは、4気筒エンジンをドライバーの背後、つまりミッドシップに搭載した2シーターのリアルスポーツカーである。日本市場は2014年半ばにクーペが発売され、15年の秋に今回試乗したスパイダー・バージョンが登場した。

 4Cにおいて最も重要なポイントは、車両本体価格が1000万円を切るにもかかわらず、スーパーカーでも1億円クラスの限定車以外めったに使われないプリプレグ・オートクレーブ成形のCFRP(炭素繊維強化樹脂)製モノコックボディを採用した点だ。ランボルギーニやマクラーレン各車もCFRPボディ骨格を採用するが、オートクレーブ成形ではない。オートクレーブは、ほとんどハンドメイドで、数あるCFRP成形品の中でも、最も高価で手間がかかるといわれる。