特に芸能人のコメンテーターは、記者の仕事を十分に理解しないまま被害者にも非があるような言い方をする人がいるので、自分が責められているような気分にもなりました。心の傷は一生残ると思いますし、その後の人生にも深い影響を与えます。このような被害を受けるのはもう終わりにしてほしい。

被害者:放送局・ディレクター 女性40代 相手方:先輩男性

 仕事を始めて2年くらいの頃。10年近い先輩が、「俺がいろいろと面倒をみてやる」と気にかけてくれ、仕事のいろはを教えてくれた。それ自体はとても有り難いことだったので、素直に学んでいたら、だんだんと「一緒に食事に行こう」など個人的な誘いが加わるようになった。

 何度断ってもまじめに受け取ってもらえないので、話すことを避けていたら、どんどんエスカレートして、ついに1人暮らしの自宅へ手紙が来るようになった。手紙のなかでは、すでに私と先輩が付き合っていて、ベッドの中で自分の腕枕で眠る私がこんなことを言ったとかあんなことをしたとか、おぞましいことがびっしり書き綴られていた。自宅を知られていることが恐怖で帰りたくなくなった。今でもセクハラをしたと認識していないと思う。

被害者:放送局・記者 女性30代 相手方:上司男性

 新人として赴任先での初日の歓迎会で、上司から「彼氏はいるのか」と聞かれた。いると答えると「最後にどういうセックスをしたのか」「カーセックスをしたことがあるか」と執拗に聞かれた。その職場に女性の先輩は1人もおらず、ここで答えなければ、「やっぱり女性は使えない」と思われるのではないかと思い、どうしたらよいかわからなかった。

 後日知ったが、その上司は普段からセクハラばかりしている人のようで、周りの人は強く止めることはなかった。誰かが「まあまあ」くらい言ってくれたと思うが、そうすると「セックスの話を聞いて何が悪い!」と逆ギレされた。誰にも守ってもらえず、気分が悪くなり、自分の歓迎会にも関わらず、2次会に出席せずに帰った。

 次の日からはその上司に会うのが恐ろしく、仕事を辞めてしまいたいとも思ったが、幸い、すぐにその上司が転勤になったので、いまでも仕事を続けている。10年以上経ったいまでも、当時のことを思い出すと苦しくなる。もし今後同じ職場になるようなことがあったら、自分がダメージを受けることも覚悟で闘いたい。