コンビニのセブン-イレブンも当初は「あんな小さい店、スーパーに敵う訳がない」とか、「1日に何度も店に商品を配送するのは非効率であり、問屋が従うわけがない」などといわれ、コンビニを定着させるまで障害はいくつも横たわっていた。

 いわばセブン-イレブンを米国から日本に持ち込み、育てた鈴木敏文セブン&アイ名誉顧問は当初、“狂人”扱いされた。それが今やコンビニはなくてはならない存在である。革新が起こるときとは、往々にしてこんな調子である。

 ゾゾスーツに可能性を感じるのは、服作り、販売での仕組み構築だ。スタートトゥデイによると、ゾゾスーツで収集したデータをベースに「顧客の体型と商品満足度の関係性を機械学習し、デザインやパターンに反映、商品開発の精度をどんどん上げていく」としている。漠然としていた、デザインや柄の嗜好性を体型と購買傾向の相関関係から分析するというのだ。

 生産についても「パターン作成アルゴリズムや最新の機器設備の組み合わせで生産ラインを確立、なるべく在庫を持たないようにして早く安くできるパーソナル生産ラインを確立する」としている。

衣服の販売は
サイズ、色柄、デザインとの闘い

 衣服の販売はサイズ、色柄、デザインとの闘いである。店舗を持つ専門店などは不特定多数の消費者に対応するため、多様なサイズやデザインなどで大量の在庫を抱えざるを得ない。

 店頭ではうず高く商品が積まれ、店舗の従業員は顧客が身体に当てたり、見たりした在庫の整理に忙殺される。接客という本来の業務は疎かにされるというのが、現在の衣料品の販売風景である。