7.24時間、こうして「ヘルシーな光」をとる

〈朝〉
 日中いやおうなくさらされるジャンクライトを相殺するために、朝は必ずいくらかヘルシーな光を浴びておこう。いちばん良いのが本物の太陽光線だ。少なくとも朝数分、サングラスをかけないで外に出ること。肌を少し出してビタミンD3の生成を促すこと。

 太陽光線は赤外線から紫外線まで、体が期待する健康的なスペクトルをすべて備えていて、適切な時間にこの光からシグナルを得ると、ミトコンドリアの働きが良くなる。

〈昼〉
 真昼にサングラスをかけず数分外へ出るに越したことはないが、それが無理なら昼に室内でもっと赤や紫の光を得ることが、ためになる代案だ。

 もし明るい蛍光灯やLED照明のオフィスで働いているなら、ごく簡単にできることとして、環境に赤色光を加えるというのがある。多くの人がブルーライトを過度に吸収しているので、青と赤の比率を変えることは目と脳のためになり、ミトコンドリアもあなたに感謝するだろう。

 ただ単に視野の中のどこかに赤い光を設置すればいい。僕は赤色LEDの「テープライト」をデスク上の天井に貼りつけ、終日、PCモニターから放たれるブルーライトとバランスをとっている。

〈夜〉
 夜には、赤は魔法の色だ。青と白の光源は最小限に抑え、なるべくどんなときでも赤かアンバーのLED電球を使おう。僕はホテルや他のなじみの薄い環境ではサングラスをかけ、家では赤色LEDを使っている。また、家でも明るい画面を見るときにはサングラスをかけている。

(本原稿は『HEAD STRONG シリコンバレー式頭がよくなる全技術』よりの抜粋です)

1. Joshua J. Gooley et al., "Exposure to Room Light Before Bedtime Suppresses Melatonin Onset and Shortens Melatonin Duration in Humans," The Journal of Clinical Endocrinology &Metabolism96, no. 3 (March 2011): E463-72, doi:10.1210/jc.2010-2098.
2. Joshua J. Gooley et al., "Spectral Responses of the Human Circadian System Depend on the Irradiance and Duration of Exposure to Light," Science Translational Medicine2, no. 31 (May 12, 2010): 31ra33-31ra-33, doi:10.1126/scitranslmed.3000741.