後発品は開発に掛かるコストが先発品より大幅に抑えられるため、価格設定は先発品より低いのが常。だが昨年に後発品を出そうとしたアンファーは通信販売で固定客をしっかり確保していて自信があるためか、大正製薬とほぼ同価格設定だった。前出5社が価格設定をどうするのかにも注目が集まる。

初の早期退職者募集も

 大正製薬はリアップなどセルフメディケーションと医療用医薬品が2本柱。後者は、医療用医薬品の公定価格を決める制度が今春抜本的に改定されたことなどを受けて見通しは厳しい。ならばこそのセルフメディケーションという位置付けである。

 リアップシリーズは発売当初の爆発的な売り上げは影を潜めるものの、2018年3月期決算で165億円売り上げ、栄養ドリンク「リポビタン」、風邪薬「パブロン」に次ぐ、セルフメディケーションの柱。そこに後発品の侵食が始まろうとしているわけだ。

 折しも、1912年の創業来初めての早期退職者募集を発表したばかりの大正製薬。先発品販売のブランド力を生かしたマーケティング強化などで、自身にいま一度「ファイトイッパツ!」と活を入れるしかない。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 土本匡孝)