中国の首相としては7年ぶりに来日し、安倍晋三首相と会談した李克強首相
安倍晋三首相と会談した中国の李克強首相 写真:代表撮影 ロイター/アフロ

日中関係の改善ムードが
漂った李克強首相の訪日

 習近平政権は、尖閣諸島の「国有化」問題が起こってから程なくして発足し、日中関係の改善が難しい状況であっことから、どうしても「日本に対して厳しい」というイメージがつきまとう。

 だが、5月8日から4日間、中国の李克強首相が日本を訪問し、天皇陛下を始め、安倍晋三首相や与野党関係者と会談し、両国関係の改善を印象づけた。李の訪日は、5月9日付けの『環球時報』に発表された評論も、2010年以来の釣魚島問題、歴史問題などで最悪の状態に陥った日中関係が、大幅に改善しつつあることを示していると指摘している。

 歴史問題や領土問題など長年の課題こそ解決はしてはいないものの、日中関係がここまで改善してきたのは、日本国内に対中関係改善の動きが出てきたこともあるが、中国の政治・経済情勢も関係している。