構想・執筆に2年。『エフエムふくやま』でも、「ページをめくる手が止まらなかった」と紹介され、映像化したいというオファーが舞い込んできた話題のAI・仮想通貨のエンターテイメント小説『マルチナ、永遠のAI。』
今回は、ビッグデータの独占問題に登場する、あの意外な企業を取り上げよう。(構成・寺田庸二)

ビッグデータの独占問題で一番困るのは、意外にも、あの企業?

ビッグデータの独占は
独占禁止法違反なのか?

 みなさんの中で、個人差はあれど、独占禁止法がどのような法律かまったくわからないという人はいないと思います。

 ちなみに、入札談合がたびたびニュースを賑わすのは、独占禁止法に抵触しているからです。

 この独占禁止法に関しては、詳細は公正取引委員会の公式ホームページに譲って、ここでは興味深い記事をご紹介します。

 2017年6月5日、日本経済新聞電子版に次のような記事が躍りました。

「ビッグデータ独占防止 公取委が指針、独禁法対象に」

 ちなみに、「独禁法」とは独占禁止法のことですが、この記事の注目点は、
「ビッグデータの独占も独占禁止法に抵触する可能性がある」
 ということです。

 そして、この記事内にはフェイスブックとグーグルの名前を見ることができます。
 実際にみなさんも、「ビッグデータの独占」と聞いて、この2社が真っ先に頭に浮かんだのではないでしょうか。

 しかし、あまのじゃくな私の頭の中には、真っ先に、とある企業、が思い浮かびました。