しかし、WordやExcelって何?という時代に結婚退職した人は、「デスクワークは無理」と思ってしまう。これは仕方ないだろう。たとえば、50代の私の場合、1995年に結婚を機に勤めていた会社を退職した。1人1台PCが支給されて数ヵ月経っていたので、一通りの操作は身に付けることができたのはラッキーだったといえる。

 また、同世代の友人は昨年、「1日8時間、週4日勤務のデスクワーク、時給1400円で社会保険加入、年収は見込みで200万円ちょっと」というおいしい仕事を手に入れた。公募ではなく、そこで働いている人からの声かけだったという。

 最初の候補者は50代前半の女性で、子育てが一段落しているのでぜひ働きたい!と言っていたが、PC操作ができないという理由で採用にならなかった。友人は次点だったが、WordとExcelを使いこなせることに加え、前のパート時代に専門資格(新しい職場が求めていた資格)を取得していたので、あっさり採用になったのだ。本当にうれしかったようで、ニコニコ顔でガッツポーズをしていた。

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 高めの時給なら、「扶養に入るかどうか」悩まずに、パート収入の壁を「一気越え」することができるのだ。

 どのくらい働きたいかは、個人の事情、家族の事情などによっても異なるし、やりたい仕事も人それぞれ。だが、「時給をアップして、パート収入の壁を一気越えしたい、社会保険に入って将来自分の年金も増やしたい」と考えるなら、派遣会社に登録して事務職に就くのが早道だ。

 PC操作ができない問題は、派遣会社で用意している「PCスキルアップ講座」などを受講して解決するといい。有料講座だが、時給アップのための投資と考え、一歩踏み出そう。

 ダイヤモンド・オンラインの読者は、40~50代の男性が中心だ。もっと働きたい、収入アップを目指したいと思っている妻がいるなら、ぜひ、本コラムで書いたことを伝えてほしい。パート主婦は、パート主婦仲間だけで情報交換をしているが、企業の採用や職場の上長はたいてい男性なのだから、男性視点も必要だ。「使う側」の考え方を理解できるパート主婦は、面接にも通りやすいだろう。積極的に妻をサポートして、世帯収入アップを目指してほしい。

(株式会社生活設計塾クルー ファイナンシャルプランナー 深田晶恵)