パラグアイ戦では90分間ベンチ
代わりに山口蛍がゲームキャプテンに

 ガーナ戦、そしてスイス・ルガーノで日本時間6月9日に行われたスイス代表戦で、長谷部は左腕にキャプテンマークを巻いて先発した。一転して同12日にオーストリア・インスブルックで行われたパラグアイ代表との国際親善試合で、長谷部はベンチのまま90分間を終えている。

 それまでリザーブだった選手を起用する、という西野監督の方針の下で送り出された選手たちが躍動し、大量4ゴールを奪って西野ジャパンの初勝利を挙げた。ゲームキャプテンを務めたのは前回ブラジル大会も経験している、27歳のボランチ・山口蛍(セレッソ大阪)だった。

 ロシア大会出場を逃したパラグアイは世代交代の過渡期にあり、フィジカルコンディション的にもモチベーション的にも決して高いチームとは言えなかった。それでも、開幕前における最後の一戦で勝利を挙げたことで、ロシアの地における戦い方も定まってきたと言っていい。

 特にトップ下で1ゴール2アシストをマークした香川真司(ボルシア・ドルトムント)と、香川のアシストから2ゴールをマークしたMF乾貴士(レアル・ベティス)のコンビネーションは秀逸だった。後方から長短の縦パスで攻撃を操った、ボランチ柴崎岳(ヘタフェ)の存在感も見逃せない。

 加えて、ワールドカップに代表される大舞台ではセットプレーがより重要になることからも、正確なプレースキックを武器とする柴崎はキーマンになってくる。ならば、柴崎と組むもう一人のボランチを誰にすべきなのか。柴崎が攻撃的な分だけ、守備力に長けた山口がクローズアップされてくる。

 パラグアイ戦で日本代表における経験が豊富なFW岡崎慎司(レスター・シティ)ではなく、山口にゲームキャプテンを務めさせたのも、中堅でもよりベテランに近い域にいる山口に自覚と責任感を持たせる狙いがあったと見ていいだろう。