写真:「労働新聞」より

主要紙が「中身なし」と断じる

 シンガポールで行われた米朝首脳会談から帰国したトランプ大統領はお得意のツイッターで、こうつぶやいた。

「会談は大きな成功だ。北朝鮮の核の脅威はなくなった。オバマ前大統領は北朝鮮を“最大かつ最も危険な問題だ”と言ったが、もはやそれもない。今夜は安心して寝てくれ」

 しかし、トランプ大統領の高らかな勝利宣言とは反対に、米国のメディアや議会の反応は非常に厳しいものだった。

 主要紙のニューヨーク・タイムズは、北朝鮮の金正恩委員長と直接対話したことは評価したが、「トランプ大統領が正恩氏から搾り出したものは何もなかった」と指摘し、ワシントン・ポストも「実質的な中身は何もなく、非核化についても実体がない」と批判した。

 また、議会からも厳しい声が相次ぎ、民主党のシューマー上院院内総務は、「素人の芝居だったかもしれない」と語った。上院外交委員会のボブ・メネンデス議員は「金委員長の明白な勝利でした」と評し、「騒がしいばかりで中身がなかったが、金氏にとってはいい会談でした。彼は国連を始め、多くの制裁を科された国際社会ののけ者から、自由世界のリーダーである米国大統領と対等の存在になったわけですから」と続けた。