6月19日、メルカリは上場した
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スマホのフリマアプリで
急成長したメルカリが上場

 6月19日、フリマアプリなどを手掛けるメルカリが、東証マザーズ市場に上場した。同社は、わが国にとって大きな希望となり得る潜在性を持っている。そうした期待を反映して、公開価格(3000円)を上回る5000円で初値がつき、後場に入ると、値幅制限いっぱいまで買われて株価は6000円をつける場面があった。同社の成長を期待する投資家は多かった。

 メルカリは、他のIT企業と異なりスマートフォンをベースにアプリ開発を進めてきた。その結果、スマートフォン上でフリーマーケットのように消費者同士が物品などを取引する使いやすさがヒットし、目覚ましい成長を遂げてきた。今後、そのプラットフォームを生かし、さらなる事業分野の拡大を目指している。その意味では、メルカリには大きな期待がかかっている。

 一方、メルカリには、これからまだやらなければならないこともある。盗品の出品など、コンプライアンス体制の強化は喫緊の課題といってもよいだろう。現在は、主に人間の目に頼る手法で法令に違反する出品などを摘発していると言われている。しかし、それはいずれ限界に直面するだろう。

 メルカリには、輝かしい将来性があることは間違いない。その一方、将来のためにやらなければならないことも多い。海外事業の拡充を図るためにも、メルカリは法令遵守の体制を強化し、安心かつ安全な取引環境を整備しなければならない。

マッチングに着目した
メルカリのビジネスモデル

 メルカリのビジネスモデルには、興味深いポイントが多い。スマートフォンという日常生活に欠かせないデバイスをベースに、同社は個人間の取引を仲介してきた。取引が成立すれば、メルカリは手数料を得る。これがビジネスモデルだ。