──では最後にお聴き下さる方たちへのメッセージをお願いします。
井上 間違っても『幸せになる勇気』から聴かないでください(笑)。
細谷 あー、それは絶対にそうですね。大事なことです(笑)。まずは『嫌われる勇気』から。
井上 その点を踏まえた上で言うと、なるべく雑念を捨てて聴いていただくと良いと思います。どうしても自分の生き方に絡めちゃうんですよね。自分の場合はこうだなとか。まぁそれが楽しいとも言えるんですが(笑)。ともあれ、できるだけフラットな気持ちで聴いていただき、しばらく経ってからまた聴いたり読んだりすると絶対に印象も変わってくると思います。青年だって『嫌われる勇気』で「わかった!」と言ったのにまた来るわけですよ(笑)。そういう深みをもった作品だと思います。
細谷 実際の世の中を生きていくことを前提とした本ですよね。いろいろな人間関係や社会の状況のなかでどう実践していくかが問われます。さきほども言いましたが、僕にとっては自分が感じていたことを言語化してくれた大事な作品なので、ぜひとも活字でも読んでほしいです。活字で自分のなかに入れることで、凄くはっきりすることがあると思います。そのきっかけに「極上voiceメソッド」がなれたら最高ですね。 (終わり)