フリマアプリやネットオークションで大打撃
ブックオフの業績は低迷

 コメ兵が「鑑定機能付きフリマアプリ」を導入したのも、メルカリやネットオークションとの競争激化を想定したためとみられるが、そうしたフリマアプリやネットオークション台頭の打撃を受けているのが、中古の書籍やCD、DVD、ゲームなどの買い取りで先行したブックオフだ。

 ブックオフの業績は低迷している。18年3月期は中古品の買い取り、販売を実施するリユース店舗事業の売上高は705億円で前年比0.8%減。ネットでの販売事業であるブックオフオンライン事業は前年比5.9%減の61億円で最終損益が8億8000万円の赤字となっている。

「ブックオフは買い取り査定が厳しい。フリマアプリなら、こちらの言い値で売れる」(ブックオフ利用者)という声も聞かれる。

 店舗買い取り型に持ち込む手間、買い取り価格の厳しさなどを考慮すると、簡単便利なフリマアプリやオークションサイトに流れるのはごく自然である。

個人間取引が拡大するほど
ブランド品を売る百貨店は減る

 フリマアプリ、ネットオークションへの流れは「帰らざる河」。経済産業省のアンケート調査によると、過去1年間で必要がなくなったと回答した製品価値の合計は年間7兆6000億円(自動車、バイク、原付バイクは除く)と推計されており、そこにはまさに「宝の山」が潜む。

 まだまだ、個人間取引の伸びは続きCtoC市場は拡大していく。

 しかし、CtoCビジネスが拡大すればするほど、「百貨店」というブランド品を売る「器」は少なくなる。そうした流れの中で、どのチャネルでブランドの価値を維持していくのか。中古品の流通管理はどうするのかという対応を求められてくる。

 何十万円もするブランドのバッグや時計、衣料品なども珍しくない。仲介する側とともに、新品の正規品を売るブランド製造業者にも、偽物を排除する厳格な流通管理体制が求められてくるのは間違いない。