中国の携帯電話メーカー華為(ファーウェイ)の新商品が、中国ブランドとして初めて日本の3大キャリア全てで同時に取り扱われることになった。ファーウェイは日本市場をどう攻略するのか。中国語と日本語2ヵ国語の新聞『東方新報』の取材班が、日本市場の代表にインタビューした記事をご紹介しよう。(取材・写真/『東方新報』 趙松)
数年前、華為(ファーウェイ)の携帯電話が日本で大規模な宣伝活動を行った時期があった。日本に住む中国人たちは、電車の広告を発見すると驚き、写真を撮って中国のSNS・微信(ウィーチャット)に投稿、友人たちと議論し合ったという。
これまで、中国の携帯電話が、日本という“製造業強国”に参入することは容易でなかった。そういう意味で、ファーウェイは中国人、特に海外で生活する中国人にとっては自慢のブランドとなっている。
そんなファーウェイは6月11日、日本でフラグシップモデル「P20」シリーズを発売するのを前に、東京で新製品発表会を開催した。P20シリーズは、6月15日からドコモ、ソフトバンク、auで取り扱いがスタート。ファーウェイのスマホが日本の3大通信キャリア全てで取り扱われるのは初めてのこと。もちろん、中国の携帯電話メーカーとしても初めてだ。
中国ブランドで初めて
日本の3大キャリアに同時採用
ファーウェイは、日本のSIMフリー市場では王者だ。だが、SIMフリーは日本の携帯電話市場全体の20%のシェアしかない。したがって、ドコモ、ソフトバンク、auという3大キャリアに認められなければ、日本市場で生き残るのは難しい。