Aさん「えっ!?指図なんてしてないよ。Bさんが上司から命じられた作業に関して、僕は前にやったことがあるから、知っていることを教えてあげただけなんだけど…」
Cさん「やっぱりな。でも、お前のことをよく知らない連中は、Bさんの言うことを真に受けちゃうから、気をつけた方がいいよ」
Aさん「そうだな、気をつけるよ。ありがとう」

 そんなやりとりを聞き、私が「それは困りますね」と言うと、Aさんは迷惑そうな表情でこう言った。

「事情を知らない人の中には、Bさんの話を信じてしまう人もいるから本当に困ってます」

親切心で教えただけなのに、
なぜか敵意を向けられる

 AさんはBさんが悪口を言っていたことを知り、大きなショックを受けていた。私が原因を尋ねても、Bさんがなぜそんなひねくれた受け止め方をするのかわからないという。

 ところがその後、AさんからBさんの件で再び相談を受けたのである。

Aさん「Bさんに関してあの件以来、気をつけていたんですが、しばらくして、またやらかしちゃったんです」
筆者「やらかしちゃった?どういうことですか?」
Aさん「ある日、仕事が終わって帰ろうとした時、Bさんは必死になって作業をしていたんですよ。私は、食事会の待ち合わせ時間まで1時間ほどあったので『手伝おうか?』って、声をかけたんです」
筆者「それで手伝ってあげたんですか?」
Aさん「いや、Bさんは『ありがとう。でも大丈夫』と言うので、そのまま帰りました。実はその行動がまた裏目に出たんですよ」
筆者「また裏目に?どうしたんですか?」
Aさん「数日後、Cさんが私の所にやって来て、『またBさんとトラブったんだって!?』って言われたんです。でも『まったく心当たりがない』と言うと、私が『手際が悪いな』とバカにしたので『Aにムカついた』ってBさんが皆に言い触らしてることを教えてくれたんです」
筆者「それは困りましたね」
Aさん「ええ、完全な言いがかりなんですよ」

 Aさんは、Bさんがどうしてそんなに自分を目の敵にするような言動をするのかわからないと首をかしげる。