被害者のふりをして、誰かを攻撃したり、何らかの利得を得たりする人、つまり“被害者ぶる人”が増えている。そこで、前回は“被害者ぶる人”とはどんな人なのかを明らかにし、3つのタイプを紹介した。今回は“被害者ぶる人”から自分の身を守るための対処法を提案したい。(精神科医 片田珠美)
もしあなたが“被害者ぶる人”のターゲットにされて、加害者に仕立てあげられそうになったらどうすべきか。そもそも、ターゲットにされないためにはどうすればいいのか。“被害者ぶる人”から身を守るための対処法を4つ提案したい。
(1)自分を厄介な相手と認識させる
(2)敬語で自分の身を守る
(3)一対一にならない
(4)ときには突き放す冷酷さが必要
(1)自分を厄介な相手と認識させる
“被害者ぶる人”のターゲットにされそうになったら、まずやってほしいのは反論である。
たとえば「あなたのミスで、こちらまで被害を受けた」と向こうが主張したとする。相手の言うことが全面的に正しいなら、素直に謝ればいい。 しかし、まったくの事実無根だったり、誇張されている部分があったりしたら、面と向かって反論しよう。