バスケットボール男子日本代表の八村塁とニック・ファジーカスバスケットボール男子日本代表の八村塁(左)とニック・ファジーカス 写真:森田直樹/アフロスポーツ

 FIFAワールドカップ・ロシア大会で西野ジャパンがグループリーグ突破を決め、続く決勝トーナメント1回戦では強豪ベルギーと対等の試合をしたことで日本中が大騒ぎになっていたのと同時期、崖っぷちに立たされて絶対に負けられない戦いをしていた、もうひとつの日本代表があった。バスケットボールの男子日本代表である。

日本のバスケットボールは無条件で
東京五輪に出場できるわけではない

 試合は来年、中国で開催されるFIBA(国際バスケットボール連盟)ワールドカップの、アジア地区1次予選のオーストラリア戦。なぜ崖っぷちだったのかというと、この試合に負ければ、2020年東京五輪の出場の望みが絶たれる可能性があったからだ。

 五輪開催国の各競技には特権的に出場枠が与えられ、予選免除で出場できると思っている人も多いだろう。国際競技連盟のなかには、その国の競技レベルがあまりにも低い場合は出場枠を与えないという姿勢をとるところもないわけではないが、大体は大目に見て出場させてくれる。だが、今回のバスケットボール日本代表だけは別で、現在のところ開催国枠を与えられていないのだ。