○◯を際立たせると、肉は美味しく見える!!
小関 まず、前回までの3ヵ条に加えて、生肉を撮影するからこそ、榊さんなりの撮影のコツがあるんですか?
榊 生肉の撮影では、まずスピードが大事です!提供された最高のコンディションのうちに撮ります。生肉は、焼いたお肉同様に刻々とコンディション(色・乾燥・タレの浸み込み等)が変わります。乾燥を少しでも防ぐためにエアコンなど空調から避けて撮ると良いでしょう。
小関 なるほどー!
榊 次に大事なのは、お肉のカット面を際立たせる事です!レバーや内臓系は特に新鮮さがカット面に際立ちます。今回の本で取り上げたお店は、どこも素晴らしいカットをされてました。お寿司と同様に切り方ひとつで全然違う食感が生まれてビックリしました。
編集部 気になる3つ目も教えてください。
榊 最後に大事なのは、ここでも光を気にしながら、身体を使ってアングルを探す事です!生肉を提供される際は、お皿に一枚ずつ平面的に置かれてる場合がほとんどだと思います。光の角度、撮る角度と寄り引き次第で、全く違う表情が出てきます。事前にご自宅等で、お皿にお肉を置いて色々な角度から光をあてて自主練されると良いでしょう。
完璧な構図なんてないです。既視感あるベタな写真よりも自分だけのアングルを探して撮っていると、インスタ等でも評価されやすいと思います。とにかく楽しく撮ってほしいですね。
小関 なるほど。そういうことに気を付けて撮影すればいいんですね。これは目から鱗です。
榊 やはりここでも三ヵ条でした(笑)。光とアングル、被写体との距離とタイミング。どのような写真でも同じです。ここでも一番大事なのは、撮るより食べる!お店に美味しく提供してもらったら素早く撮って食べましょう、インスタより舌の記憶が大事です(笑)